ポケモンの世界には、カセキから復元される「カセキポケモン」が存在します。この仮想世界の生きものと、現実世界で見つかる「化石」、「古生物」をテーマに、北海道三笠市立博物館をはじめとする複数の博物館が、古生物学の魅力やその研究の奥深さを発信する、企画展示が実現します。三笠市立博物館主任研究員・学芸員である相場大佑さんの企画・制作した原案をもとに、国立科学博物館が地域の博物館とともに展示構成するという取り組みです。特徴は、「観察・比較」という科学の基本的な手法を体験しながら、楽しく古生物学を学べること。
好きなポケモンは「オムナイト」という相場さんは、株式会社ポケモンに直接この企画を持ち込んだほどのポケモンファン。「子どもの頃から常にポケモンがそばにあったから、科学者になった」という相場さんの知見により、カセキから復元されるポケモンについても探究する展示になりそうです。近年は相場さんのように、子どものころにポケモンを遊んだ世代が、さまざまな業界で活躍され、ご自身の仕事を通じて、魅力的な企画を考えてくださるようになりました。これからも、ポケモン世代によるユニークな企画が、次々と実現するかもしれません。
