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“耳”は、あの冒険を覚えているか?

“耳”は、あの冒険を覚えているか?

音楽は、ゲームを形づくる大切な要素の一つ。電源を入れたとき、強力なライバルと戦うとき、まだ見たことのないポケモンに遭遇したとき―。サウンドの変化によって、プレイヤーの感情は七色に変化します。ゲーム『ポケットモンスター 赤・緑』の誕生から、およそ25年。プレイヤーの心には、旅の仲間といっしょに冒険した分だけ、その音色が刻まれていることでしょう。

 

実はファンも多く、制作陣も強いこだわりを持つポケモンの「ゲーム音楽」。しかし意外にも、これまでゲーム以外でユーザーが触れられる機会は多くありませんでした。

それなら、音楽を入口に、ポケモンを楽しんでもらう機会がもっとあってもいいはず―。そんな1人の社員の想いから、「ポケモン楽曲が世の中に溢れる未来」をつくる社内プロジェクト「Pokémon Music Spotlight」が発足したのは、2021年初春のこと。以来、志を同じくするメンバーが、ポケモン楽曲の可能性について議論を重ねています。

 

ゲーム『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』のBGMや効果音、全149曲を無料で楽しめる「Pokémon DP Sound Library」*も、このプロジェクトによって誕生したサービスの一つ。これまでゲームの中でしか聴けなかった楽曲がWebで無料視聴できるだけでなく、楽譜や曲をダウンロードして楽しめるように。ファン思い思いの方法で、ゲーム音楽を活用した二次創作が広がっています。

 

プロジェクトメンバーは、サービスと並行し、ゲーム楽曲に限らずサブスク等で音楽を楽しむ方々へのアプローチを模索。そうして生まれたのが、「Reconnect」と「Grown」の2曲です。プロデューサーには、現代のミュージックシーンで活躍するクリエイターのYaffleさんが参加。ゲーム『ポケットモンスター』ファンにとって馴染み深いBGMや効果音、キーワードを随所にサンプリングした、遊び心たっぷりの楽曲を制作していただきました。

ちなみに、幼いころ『ポケットモンスター 赤・緑』をプレイしていたYaffleさんにお願いしたのは、「ゲーム音源を活用して、Yaffleさんが思う、最高にクールな楽曲を制作して欲しい」。この一つでした。

 

満を持して世に放たれた音楽は、ポケモンファンはもちろん、国内外の耳の肥えた人々にも受け入れられる結果に。ラジオのヒットチャートでランクインを果たすなど、さまざまな方がポケモンの世界に触れるきっかけとなっています。

 

8ビットから始まり、技術の進歩や時代に合わせて進化してきたポケモンのゲーム音楽。ゲームの数だけ独自の楽曲があり、その数は膨大です。そうした財産を大切に、「Pokémon Music Spotlight」は、これからもプレイヤーとポケモンを音楽でつなぐ活動を続けます。
 

Pokémon Game Sound Library

Pokémon 25: Yaffle - Reconnect(feat. Daichi Yamamoto & AAAMYYY)

Pokémon 25: Yaffle - Grown(feat. 空音 & yama)

 

*Pokémon DP Sound Libraryは、2022年5月に終了

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