いつもは通らない路地に何気なく入ったとき、魅力的なお店を見つけたり、景色の良い場所へ辿り着いたりした経験はありませんか? 新しい発見は、日常のちょっとした変化がきっかけになるものです。スマートフォン向け位置情報ゲームアプリ『ポケモン GO』は、リアルな現実世界とゲームの仮想世界をポケモンで結びつけ、慣れ親しんだ道を1本外れて冒険したくなるような世界を目指しています。
ナイアンティック(Niantic, Inc.)と株式会社ポケモンが2016年にリリースした『ポケモン GO』は、現在150以上の国と地域で展開されています。
いつまでも飽きることなく冒険を楽しんでもらえるように、『ポケモン GO』は新機能をアップデートし続けています。その1つが、新機能「ルート」。これは、自分のオススメの道筋を作成【※】したり、ほかのトレーナーの設定した道筋を辿ったりできる機能です。この「ルート」をより多くのトレーナーのみなさんに使っていただけるよう、あえて知らない道に踏み出す冒険心をくすぐる企画がスタートしました。
【※】新規の「ルート」を作成できるのは『Pokémon GO』レベル37以上のトレーナーです。
▲現実の道とリンクしたアプリ内の「ルート」を歩くと、アイテムを入手できたり、普段とは異なるポケモンと出会えることも。
私たちが公式ルートの舞台に選んだのは、定番の観光エリアと情緒豊かな街並みが混在する東京・浅草。ポケモンと地域の特徴を組み合わせた「ポケモン GO浅草ルート八景」を巡る冒険の地です。街の中に公式ルートを描いた大きな絵巻を設置し、それぞれの「ルート」の特徴をイメージしたポケモンが出現する特別イベントを企画しました。
▲「ポケモン GO浅草ルート八景」の公式ルートと、出会えるポケモンが描かれた巨大な絵巻。
今回のイベントでは、『ポケモン GO』のゲーム性や世界観を生かしつつ、浅草でしか味わえない特別な体験を追求しました。具体的な施策について、担当者は次のように解説します。
「『ポケモン GO』公式ルートのスタート位置に浮世絵風ののぼりを設置し、現実世界でもゲームの『ルート』が浮かび上がるようにしました。たとえば、1日400キロもの食べ物を食べないと気が済まないという、“いねむりポケモン”のカビゴンをイメージした『満腹ルート』には、実際においしい飲食店が立ち並んでいます。もちろん、『ポケモンGO』上では、周辺エリアにカビゴンが登場し、捕まえることができます」
▲「仰天ルート」「夜景ルート」「細道ルート」など、各ルートを案内するのぼり。
このほかにも、公式ルートには、浅草寺や雷門、仲見世通りなど、普段から多くの人々が集まる観光名所だけでなく、「こんな道があったんだ!」という驚きと発見を盛り込みました。実際にルートを歩いてみると、ポケモンの装飾は控えめで、浅草の街並みが自然と目に飛び込んできます。安全にもしっかり配慮し、歩道の狭い箇所をルートに組み込まないなど、安心して「ポケモン GO浅草ルート八景」を楽しんでいただけるよう設計しました。
今回の企画は、ルートづくりだけにとどまりません。企画チームは、浅草という歴史ある街とポケモンを組み合わせてできるアイディアを出し合いました。たとえば、浅草観光名物の一つである人力車は、“かいりきポケモン”のカイリキーをデザインした『カイリキー車』に大変身。車輪にはモンスターボールが施され、ユニークでかわいらしいデザインに仕上げました。ほかにも、ちんどん屋が楽器を演奏しながら「ルート」を口上するなど、ユニークな企画を次々と実現しました。
▲浅草とポケモンを組み合わせた散策を楽しめるイベント
企画チームは今回のイベントをこのように振り返ります。
「『ルート』を遊ぶ中で、『ポケモン GO』ならではといえる、場所と結びついた体験を楽しんでもらい、その様子や感想がSNS上で拡散されることで、多くの人に新機能を知っていただくことができました。今後も、『ポケモン GO』だからこそできる企画を考え、思い出に残り続ける体験を各地で展開していきたいです」
ポケモンを探す冒険を、どうぞお楽しみに。