ポケモンの棲む世界にはどのようなお店があるのだろう? そうした想像から、ポケモンたちがお手伝いをする喫茶店をテーマにした「喫茶チャデス」プロジェクトが始まりました。
ポケモン図鑑には、ポケモンの名前やタイプのほかに、その特徴を一言で表す「分類」が記されています。今回の主役、チャデスとヤバソチャの分類は「まっちゃポケモン」。茶入が化けたといわれているチャデスと、頭に茶せんをのせて茶碗に棲み着くというヤバソチャ、どちらもビデオゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ゼロの秘宝』で初登場したポケモンです。
まっちゃポケモンのチャデス(左)と、進化形のヤバソチャ
この2種から着想を得て、「喫茶チャデスでのお茶会」をイメージしたオリジナルのグッズやカフェメニューが生まれました。グッズは全国のポケモンセンターで、カフェメニューは東京・日本橋「ポケモンセンタートウキョーDX」と大阪・心斎橋「ポケモンセンターオーサカDX」併設のポケモンカフェで展開しています。
まっちゃポケモンのチャデスをはじめ、「喫茶チャデス」でお手伝いをするポケモンたちをグッズ化
チャデスとヤバソチャが棲みつく「茶器」そのものをモチーフにしつつ、より多くの人たちに親しんでもらうためにはどうすればよいのだろうか。そう考えた結果、和洋折衷でカジュアルな「和モダン」テイストのデザインをもとに、普段使いしやすいグッズや、大人も子どももつい頼みたくなるようなカフェメニューを開発しました。
「喫茶チャデス」のメインビジュアル
目玉グッズのモチーフは、茶入と茶碗。それぞれ、チャデスとヤバソチャをかたどっています。茶器としての「本物らしさ」を出すために、どちらも陶器で作りました。
「みなさんに普段使いしてもらいたかったので、用途は限定していません。日常の食卓に取り入れやすくするため、茶入は調味料入れとして、茶碗はどんぶりとしても使えるよう程よいサイズで設計しました」と企画担当者は商品の用途を説明します。
「茶入にもなる調味料入れ 喫茶チャデス チャデス」。茶しゃくを手に持つ姿も再現
「茶碗 喫茶チャデス ヤバソチャ」。いつも頭に載せている茶せんを、茶碗の中に置き忘れてしまった様子
ポケモンには、同じ種類(名前)でも、姿が異なる生きものがいます。ヤバソチャも「ボンサクのすがた」と「ケッサクのすがた」の2種類が存在するポケモン。その点も茶碗でしっかり再現しました。見分け方は、茶碗の底にあるマーク。ゲームで味わった「このヤバソチャはどっちだろう?」といったワクワクを、現実のグッズやカフェメニューでも感じることができます。
2匹の違いを見つけるには、注意深く観察する必要がある
そんなこだわりの詰まったオリジナル食器は、ポケモンカフェのメニューでも使われています。「チャデスとヤバソチャのおもてなし抹茶ラテ」は、ヤバソチャの茶碗に入った抹茶ラテに、チャデスの調味料容器に入った「追い抹茶」をお好みで追加して味わうセット。「喫茶チャデスのお茶会スイーツセット」は、和モダンなお茶会の雰囲気に合うポケモンを賑やかに配置しました。
「チャデスとヤバソチャのおもてなし抹茶ラテ」(左)と「喫茶チャデスのお茶会スイーツセット」
カフェメニューとグッズの着想は、イラストレーターが描いたメインビジュアルから得ました。どのようなメインビジュアルにしたいかをイラストレーターと突き詰めて話し合った結果、その期待をはるかに超えるほどイメージを膨らませて描いてくれたのです。そのイラストが、今回のグッズやメニュー開発にもつながっています。
「ポケモンの世界を感じたい」というファンたちの想いに応えるべく、「このポケモンなら、きっとこういうことをしてくれるのでは」という想像を膨らませながら、グッズ開発、メニュー開発、カフェ内装、それぞれの担当者たちのアイデアを採用してイメージを具現化しています。このような協力によって「本当にいそう」「本当にありそう」と感じてもらえる世界観を醸成していきました。
新しく発見されたポケモンであるチャデスとヤバソチャを主役にしたこのプロジェクト。未知数なチャレンジでしたが、グッズもカフェも、私たちの想像を超える反響がありました。ポケモンをライトに楽しむ方から、ポケモンセンターやポケモンカフェに足繁く通う人、さらにはお茶好きの人まで、みなさんに広く楽しんでもらえるような工夫が実を結んだ瞬間です。
「ゲームやアニメだけでなく、グッズやカフェもポケモンの世界を作り上げる主役のひとつなんです」と、担当者たちは熱く語ります。「喫茶チャデス」は、新たな角度からポケモンの奥深さを表現した企画となりました。
「ポケモンカフェ」の最新情報は、オフィシャルサイトをご覧ください。