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「ポケモンフレンダ」からたどる、ゲーム筐体開発への想い

「ポケモンフレンダ」からたどる、ゲーム筐体開発への想い 2024.07.03

小さな子どもたちにも「ポケモンと遊ぶ楽しさ」を知ってほしい――そんな想いから、ポケモンの子ども向けアミューズメントマシン(以下、ポケモンAMマシン)は生まれました。その新作「ポケモンフレンダ」が、2024年7月、全国のゲームセンターや商業施設に登場します。

 

ポケモンAMマシンとは、4才から8才までの子どもを対象にしたアミューズメントマシンのこと。1プレイごとにポケモンが描かれた配出物が手に入る仕組みで、子どもたちは、それらを集めたり、筐体にセットし、ポケモンとバトルをしたりして遊びます。2007年にリリースされた「ポケモンバトリオ」以降、たくさんの子どもたちに親しまれてきました。

 

これらは、株式会社ポケモンのプロデュースのもと、株式会社マーベラスがゲーム開発と筐体の製造を手がけ、株式会社タカラトミーアーツがプロモーションや配出物の製造を担当しています。

 

「ポケモンフレンダ」は、3社が手掛けるポケモン筐体の5作目にあたり、その名前の由来は「触れる」「連打」「フレンド(といっしょに)」

 

ポケモンAMマシンのコンセプトは、ポケモンのビデオゲームにまだ触れたことのない小さな子どもたちに、ポケモンの魅力を知ってもらうことです。いかに、ゲームの世界観や遊びの面白さを伝えつつ、未就学児でもわかりやすい仕様にするか。プロジェクトがスタートした2000年代当初より、3社から集まったプロジェクトメンバーたちは趣向を凝らしてきました。

 

たとえば、ポケモン同士の相性を考慮し、状況に合わせて最適なタイプ相性やわざを選択する、ポケモンバトルのシステム。ゲームに奥深さをもたらすポイントのひとつですが、小さな子どもたちにとっては少し理解が難しい要素でもあります。そこで、ポケモンAMマシンでは、使える「わざ」の種類を配出物ごとに絞り、また、タイプ相性をわかりやすく表現することで、遊びのハードルがぐっと下がるような工夫をしました。

 

システムをシンプルにする一方で、ゲームの操作方法にも、子どもたちが喜ぶような仕組みをも取り入れています。「『ルーレットでわざの威力が変わる』『ボタンの連打でポケモンを応援する』など、ランダムで戦況に変化をもたらす要素を盛り込みました」と、ゲームシステムを開発したマーベラスの担当者は語ります。

 

ゲームをプレイすることで手に入る、ポケモンが描かれた配出物のクオリティにも、こだわりを詰め込みました。

 

配出物とは、筐体にセットすることでポケモンをゲーム内に呼び出すことができるもの。「配出物は、いわばポケモンそのもの。配出物を手に入れることは、ポケモンをゲットすることと同じ体験になるので、子どもたちが『これが自分のパートナーなんだ』と思ってくれるようなデザインや質感を目指しています」と、製造を担当するタカラトミーアーツの担当者は、その想いを語ってくれました。

 

「ポケモンフレンダ」の配出物「フレンダピック」

 

3社が手掛けるポケモンAMマシンは、シリーズごとにチャレンジングな開発に挑んできました。

 

第1作の「ポケモンバトリオ」は、ランダムに手に入るポケモンの配出物「パック」を使った、本格的なバトル体験がテーマ。子どもだけでなく幅広い年齢層が夢中になり、白熱のバトルが繰り広げられました。

 

次作以降の「ポケモントレッタ」「ポケモンガオーレ」では、ゲーム内でゲットしたポケモンが配出物として手に入るようになりました。「捕まえて集める」といった、ポケモンならではの要素を再現し、好評を博します。

 

子どもたちがポケモンAMマシンを楽しむ様子を見守る中、プロジェクトメンバーは、とあることに気が付きます。それは、ゲームで遊んでいる子どもたちの後ろで、手持ち無沙汰になっている保護者の姿でした。「親子が友達のような感覚で一緒にゲームを遊べたら」と考えた結果、隣り合った2台で同時に遊べる「ツイン筐体」を開発。2020年から稼動を開始した第4作目の「ポケモンメザスタ」で、初導入しました。

 

これまでに稼動したポケモンAMマシンの魅力を引き継ぎ、子どもたちを魅了する新たな仕掛けを用意したのが、2024年7月に登場する「ポケモンフレンダ」です。

 

「ポケモンフレンダ」は、宝探しがテーマ。

 

火山、サバンナ、洞窟など、さまざまなフィールドが大画面に映し出され、仲間のポケモンたちと冒険をしている喜びや興奮が高まります。

 

さらに、ポケモンAMマシンとしては、初めて、画面にはタッチパネルを搭載しています。ポケモンを捕まえるためにモンスターボールを投げたり、ポケモンを撫でたりといった動きも、より直感的に楽しめるようになりました。

 

 ポケモンフレンダ 3Dアバターと 迫力のあるバトル画面の数々  

 

本作からは、主人公をはじめとする人物キャラクターが3Dで表示されるようになり、リアクションや感情なども豊かに表現されています。ポケモンはもちろん、プレイヤーの分身ともいえる主人公にも愛着を持ってもらいたいという想いを込めました。

 

「ポケモンAMマシンが、家族との思い出づくりに一役買ってくれるといいな、と思っています。子どもたちにポケモンを大好きになってもらうというのはもちろんですが、保護者のみなさんにとっても、子どもと過ごすかけがえのない時間にしてもらいたい。『ポケモンフレンダ』も、みなさんの記憶に残る筐体になるとうれしいですね」と、プロジェクトメンバーも笑顔を見せます。

 

子どもたちがポケモンのゲームに触れる、きっかけとしての「ポケモンフレンダ」。

 

これからも、ポケモンバトルの世界への入り口として、活躍してくれるはずです。

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