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子どもたちの交通安全を願って  「黄色い「ピカチュウ」ワッペン」

子どもたちの交通安全を願って 「黄色い「ピカチュウ」ワッペン」 2024.07.16

新小学1年生の子どもたちが身につけているのは、真新しいランドセルと、ピカチュウがデザインされた特別な「黄色いワッペン」です。この「黄色い「ピカチュウ」ワッペン」は、今年で60周年を迎える「黄色いワッペン」贈呈事業を記念して作られ、全国100万人以上の新小学1年生たちに配られました。

 

「黄色いワッペン」贈呈事業は、株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下みずほFG)、損害保険ジャパン株式会社(以下損保ジャパン)、明治安田生命保険相互会社、第一生命保険株式会社の4社が共同で行っています。

 

事業が始まった1965年当時の日本では、交通事故の死亡者数が年間1万人以上。そんな中、交通事故で子どもを亡くした母親が、内閣総理大臣に交通事故撲滅を訴える手紙を送りました。その新聞記事を見かけた当時のみずほFG社員が「目立つものを身につけてもらい、交通事故から子どもたちを守りたい」と考えたことがきっかけで、「黄色いワッペン」贈呈事業は生まれたのです。ワッペンは、ドライバーや地域住民への注意喚起の役割を果たすだけでなく、もしものときのために交通事故傷害保険も付帯しています。これまで、約7186万枚が新1年生に贈られてきました。

「黄色いワッペン」

 

長期にわたる取り組みを続ける中で、「黄色いワッペン」贈呈事業には課題も生まれていました。交通事故の全体的な件数は年々減ってきたものの、小学1年生が事故に遭う割合はいまだに高いままなこと。そして、「黄色いワッペン」自体の認知度は高いのに、付帯する保険の存在を知らない人が多いこと。こうした現状を打破するにはどうすれば良いのか、各社は頭を悩ませていました。

 

そんな中で「黄色い「ピカチュウ」ワッペン」プロジェクトが立ち上がったきっかけは、損保ジャパン社員の何気ない一言でした。

 

「贈呈事業の60周年を前に、認知拡大に寄与する新しい取り組みができないかと考えていたところ、ある社員が『ワッペンと同じ黄色のピカチュウとなら、何かできるのでは?』というアイデアを出したんです。確かに、ピカチュウがいれば子どもたちに喜んでもらえるし、改めて「黄色いワッペン」の意義を知ってもらうきっかけになるかもしれない。そう思って、企画を正式に進めることにしました。」ピカチュウは、子どもからお年寄りまで、多くの人たちから知られています。ピカチュウがワッペンについていたら、ご家庭や近所に住む人たちの間で話題になるかもしれないし、そうすれば「黄色いワッペン」自体の認知度も上がり、地域全体で、交通事故防止に対する意識が向上するのではないか、と考えたのです。

 

贈呈事業のメンバーから提案を受け、株式会社ポケモン社内でこの件の担当となったのは、子どもとポケモンの接点を創出する「My First Pokémon プロジェクト」に携わる、現役の親世代の社員。自分の子どもたちが「黄色いワッペン」をつけていたことも記憶にありました。

 

「今回のご提案で、初めて、この事業が立ち上がった経緯を知り、「黄色いワッペン」には、子どもたちを守りたいという想いが込められていることに感銘を受けました。しかし、お話をいただくまで、実は「黄色いワッペン」が持つ背景や付帯保険について、よく知らなかったんです。私たちのように、「黄色いワッペン」を手にしたことがあっても、その意義を知らない人も多いのではないか、と実感しました。だからこそ、ピカチュウの存在によって「黄色いワッペン」に注目してもらえる機会をつくれれば、と思って、ご提案を引き受けたのです」

 

こうして始まった「黄色い「ピカチュウ」ワッペン」プロジェクト。当初のデザイン案では、裏面だけにピカチュウを入れる予定でしたが、株式会社ポケモンのデザイナーからの発案で、表側の横断歩道の標識にもピカチュウを入れることに。伝統的なデザインの中にピカチュウのシルエットが加わった、新しい「黄色いワッペン」が誕生しました。

 「黄色い「ピカチュウ」ワッペン」 左:封筒 中央:表面 右:裏面 

 

さらに、ワッペンを入れる封筒にもピカチュウを配し、子どもたちが手にした瞬間から幸せな気持ちになれるよう工夫しました。

 

そして迎えた新年度。「黄色い「ピカチュウ」ワッペン」を身につけて小学校に通う新1年生の姿が、各地で見られるようになりました。小学1年生の子どもを持つ親からは「子どもがピカチュウのワッペンを喜んでつけている」「ピカチュウと一緒に学校に行けると、子どもが張り切っている」といった、うれしい声が届いています。さらに子育て世代以外の人からも、興味深い取り組みとして受け入れられているようです。東京で開催された「黄色いワッペン」贈呈式には、ピカチュウもサプライズで駆けつけました。ピカチュウとともに、交通安全について学んだ子どもたち。新入学という大切な節目の思い出になったことでしょう。

 

「黄色いワッペン」贈呈式の様子 

 

「子どもたちを交通事故から守りたい」という大人たちの変わらぬ想いが、この「黄色いワッペン」贈呈事業を支えてきました。「黄色い「ピカチュウ」ワッペン」も、子どもたちの安全と笑顔を守る一助となることを願っています。

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