さまざまな作品の世界観の中で興奮や感動を味わえる、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(以下、USJ)。2023年、そのUSJとポケモンがタッグを組み、新たな取り組みがスタートしました。
最大の目玉は、テーマパークの象徴であるにぎやかなパレード。
「ポケモンは、日本のみならず世界でも非常に多くのファンがいる大人気ゲームです。グローバルなエンターテインメントをゲストに提供するテーマパークとして、ぜひポケモンの世界観をUSJで形にしてみたいと思いました」
USJのパレード担当者は、取り組みの始まりを、こう振り返りました。
2024年夏に開催の、ウォーターパレード「NO LIMIT! サマー・スプラッシュ・パレード」では、そのテーマに合わせ、みずタイプのポケモンたちが集結しました。パレードのエンターテイナーが扮するポケモントレーナーたちが、オリジナルのウォーターシューターで水をかけまくる演出が、会場のボルテージを高めます。また、エンターテイナーの相棒となるポケモンたちが、みずタイプのわざ「みずでっぽう」を繰り出し、ゲストをびしょ濡れにする場面も。夏にぴったりの、大興奮できるパレードとなりました。
パレード最大の見どころは、何と言っても、リアリティあふれるポケモンたちの姿。「ゲストにポケモンの世界観をよりリアルに感じてもらうためには、さまざまな工夫が必要」と話すのは、パレード制作に関わったポケモン担当者です。どうすれば「そのポケモンらしさ」を演出できるのだろうか――USJ・ポケモン両社が創意工夫をこらし、力を合わせて制作に取り組みました。
たとえば、「NO LIMIT! サマー・スプラッシュ・パレード」で初登場したギャラドスは、3人のエンターテイナーがお互いに協力し合い、ギャラドスの魅力である「勇ましさ」を表現するため、息をあわせてダイナミックな動きを作り出しました。
また、フロート車の一番上では、リザードンが羽ばたいています。口から出す白煙ひとつをとっても、ボリュームや角度は、どうすればいちばんリザードンらしくなるのか――風の影響なども考えながら、何度も試行錯誤し、チャレンジを重ねました。
ほかにも挙げればきりがないほど、「ポケモンらしさ」を一匹一匹細部まで追求し、臨場感とリアリティを作り上げています。
出演するポケモンたちは、さまざまな、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズから呼び寄せています。大人から子どもまで幅広い年代のゲストが来場するユニバーサル・スタジオ・ジャパン。ゲストに自分がまだ知らないポケモンとの出会いを楽しんでほしい、そんな期待も込められています。
一方で、コアなポケモンファンも楽しめる仕掛けも用意しています。たとえば、2023年3月から2024年4月まで開催された「NO LIMIT! パレード」に登場したポケモン・ビビヨンの姿。位置情報を活用したアプリゲーム『ポケモン GO』では、プレイする地域によって羽の模様が異なることから着想を得て、日本でしか捕まえられない「みやびなもよう」と、アメリカ西海岸地域に登場する「こうやのもよう」の、2種類のビビヨンが登場しました。
USJとポケモンの取り組みは、パレードだけに留まりません。ピカチュウのぬいぐるみハットや、ポケモンをモチーフにしたドリンクなど、グッズやフードにもポケモンが多数登場しています。
今夏に登場した「ギャラドスのぐるぐる!スムージー~ソーダ&パイン」。ギャラドスの荒々しさを表すため、パーク史上最も大きいスリーブにギャラドスを描く、大胆な方法を用いました。水しぶきを感じさせるような、パチパチとした食感やキラキラとした色味も特徴的です。夏はどのようなドリンクが人気なのか、どのような味が良いのかといったUSJのテーマパークならではの知見が、ポケモンとみごとにマッチし、夏にぴったりのドリンクができあがったのです。
「ここまで臨場感あふれるポケモンのリアルな体験は、株式会社ポケモン1社の力だけでは絶対に作れませんでした。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの圧倒的なエンタメ力とクリエイティブ力があってこそ、実現したものです。非日常的でワクワク感に満ちたUSJという場所で、ポケモンとの楽しい思い出を、多くの人に作ってもらいたいですね」と、ポケモンの担当者は振り返ります。
USJとポケモン両方の強みをかけ合わせて、最大級のエンタメを作り上げたこの取り組み。ゲストに、圧倒的な感動と興奮、ポケモンの世界に浸れる没入感を提供しました。パークで作ったポケモンとの思い出が、ゲストの心に深く残ることを願っています。
画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
TM & © Universal Studios. All rights reserved.