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ポケモンの力で、インドに笑顔を

ポケモンの力で、インドに笑顔を 2024.12.27

世界一の人口数を誇るインド。数百もの言語が飛び交い、多様な文化が共存するこの国で、ポケモンの新たな挑戦が始まっています。 
 
株式会社ポケモンが、直接的にインド展開に着手したのは、2013年。テレビアニメ『ポケットモンスター』の放映時間や頻度の拡大と、それに伴う商品化を徐々に進めていました。しかし、それから10年が過ぎた2023年には、インドの人口は中国を抜き世界一位に。驚異的な発展を遂げるインドを目の当たりにしたことをきっかけに、新たに「インドマーケティング室」が発足しました。
 
翌2024年のテレビアニメ新シリーズの放映のスタートは、インド展開における大きなターニングポイントとなりました。主題歌の作曲を、インドの著名な作曲家コンビであるヴィシャール氏とシェーカル氏に依頼。オープニングソングとエンディングソングには、インドの実力派歌手アルマーン・マリク氏とシャーリィ・セティア氏を起用し、初回のアニメ放送がインド国内に900あるテレビチャネルの中で世帯視聴数1位となるなど、現地で大きな話題になりました。SNS上でも新シリーズへの期待や喜びの声などが多く見られるなど、インドでのポケモンの広がりを感じられた出来事でした。


現地の人々とのリアルな接点を作ることにも注力しました。最初の取り組みは、ショッピングモールイベント「ポケモン・メラ」の開催です。「メラ」とは、ヒンディー語で「お祭り」のこと。ピカチュウのダンスパフォーマンスや、ポケモンたちとの写真撮影会など、来場者と直接触れ合える企画を実施しました。ポケモンと接して楽しむインドの人々の反応を間近に見ることができ、私たちにとって大きな学びとなったイベントです。 

インドのメインカルチャーのひとつ、クリケットとのコラボレーションも印象的な取り組みです。クリケットは、サッカーに次いで世界2位の競技規模を誇るとされる人気スポーツ。インド西部の商業都市ムンバイを拠点とするプロチーム「ムンバイ・インディアンズ」とパートナーシップを結び、プロフェッショナルリーグのホームゲーム7試合全てでポケモンとのコラボ企画を展開しました。ポケモンのステッカーやキーチェーンを配布するキャンペーンを行ったほか、特別なチームユニフォームを纏ったピカチュウとのグリーティングブースを設置。「キッズデー」では約1万5000人もの子どもたちが集まり、ピカチュウとの触れ合いに歓声が上がりました。 
 
さまざまな反響を受け、担当者はその思いをこう語ります。「いかにインドでポケモンを広めていけば良いのか。試行錯誤をし続けながらも、インドの文化、生活習慣、商習慣など、理解しなくてはならないことが多く、判断に迷うこともあります。でも、イベント会場やSNS上で挙がるみなさんのリアルな反応を見て、ポケモンを愛してくれているファンがインドにもたくさんいることを肌で実感できたんです。それが現在のチームの大きなモチベーションに繋がっています」 


ポケモンと伝統文化の融合も推し進めています。インドの三大祭典のうち2つが催される9月から12月のお祭りシーズンには、伝統衣装である「サリー」と「クルタ」をそれぞれまとったピカチュウたちを発表。インドでも馴染みのある乳酸菌飲料「ヤクルト」との取り組みや、チャットアプリで使えるスタンプのリリースなど、人々に親しまれているものと一緒に「サリー・クルタピカチュウ」を登場させました。 


担当者たちは、インドの文化で守るべき部分と、ポケモンとして譲れない部分、どちらもクリアするために、ベストな案をすり合わせ続けてきました。「インドでは『楽しい!』と素直に表現してくれる人が多いんです。これからも、そんな人々の笑顔を、ポケモンを通じて増やしていきたいと思っています」 
 
インドでの取り組みは、試行錯誤の連続。文化的背景や人々の感覚の違いのなかで、これからも現地の人たちとともに、さまざまな企画をつくり上げていきます。 

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