
1. SHIBUYA TSUTAYAに「遊び体験」の場を
JR渋谷駅からスクランブル交差点を渡り、SHIBUYA TSUTAYAの5階へ。真っ先に目に飛び込んできたのは、草、炎、水などのマークが間接照明によって浮かび上がるアイコニックな壁面装飾です。そのフロアには、シックなラウンジ空間でポケモンカードゲーム対戦をする人々の姿がありました。
ここは、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCC)が運営する、ポケモンカードゲームの新たな拠点「POKÉMON CARD LOUNGE」です。
このプロジェクトがスタートしたきっかけは、CCCが手がけるSHIBUYA TSUTAYAの全面リニューアル。「好きなもので、世界を作れ。」をコンセプトに、さまざまなカルチャーの交流点として、全館を刷新する計画がスタートしました。そのなかに「遊びを体験できるフロアをつくりたい」という構想があったのです。
「ポケモンは、SHIBUYA TSUTAYAのターゲットである20代から30代にも親しまれています。そんなポケモンだけを軸にしたフロアは、訪れる人にとって魅力的な空間になるのでは?と、数年前に始まったリニューアル計画の初期から考えていました」(CCCの企画担当者)
ビデオゲームやアプリゲームなどを扱うことも検討しましたが、リアルの場での体験を重視し、対面でプレイするポケモンカードゲームにフォーカスが当たりました。
もともとTSUTAYAは、全国各地の店舗で『ポケモンカードジム※』を展開しており、その数は取り扱い法人のなかでもNo.1。積極的にポケモンカードの遊び場をつくっていた企業だったのです。
ポケモンカードジム……公式大会やイベントが催される、ポケモンカードゲームの公認店舗。
ポケモンの担当者は「ポケモンカードの魅力をよく知っている彼らとなら、新たな価値を引き出すことができると感じたんです」と振り返ります。

2. 非日常的で上質なラウンジ空間を演出
トレーディングカードを購入したり、その場で対戦したりできる「カードショップ」は全国各地にあります。そんななか、プレイヤーたちにここを選んでもらうにはどうしたらいいのか。CCC担当者は検討を重ね、次のような答えを導き出しました。
「渋谷には、流行に敏感でデザイン性にもこだわる人々が集まります。そんな彼らにも満足してもらえるような、上質で洗練された非日常的な空間づくりを目標としました」
こうして完成したのが、従来の賑やかなカードゲームの遊び場とは全く異なる、エグゼクティブなラウンジ空間です。

ラウンジに置かれている対戦テーブルとイスはすべて特注品。各テーブルには、対戦に集中できるよう間仕切りを設けました。グレーを基調としたテーブルに、色鮮やかなポケモンカードが主役として際立ちます。
また、ペンダントライトには、さりげないモンスターボールの意匠を施しています。プレイに適切な照度に調整され、かつ落ち着いた雰囲気を醸成。イスの背もたれには高さをつけることで、プレイヤーが身体を預けられるだけでなく、「ここでしか座れない対戦チェア」という特別感を演出しました。
3. 誰もが足を運びたくなる場所に
初心者が気軽にポケモンカードに触れられるよう、敷居の低さにもこだわりました。対戦に必要なアイテムは、すべて無料でレンタルすることができ、手ぶらで来店できる環境が整っています。60枚のカードを組み合わせた対戦用デッキをバリエーション豊富に提供するほか、「ポケモンカードゲーム Classic※」の貸し出しも行っています。
1996年に発売された「ポケットモンスターカードゲーム 第1弾 拡張パック」と同じイラストのカードや、この商品のためにデザインされたカードを収録したデッキと、デザイン性に富んだツールがセットになった商品

対戦テーブルエリアの横には、フリードリンクやスナックが並びます。ポケモンの担当者いわく「コレクションしたカードを眺めながら、お菓子を食べて雑談するだけ」といった使い方も大歓迎。「対戦に限らず、あらゆる角度からポケモンカードの魅力を発見してもらいたい」と意気込みます。
また、オリジナルグッズも展開しています。「シンプルだけど特別感がある」というコンセプトのもと、デザインに統一感を持たせました。
たとえば、プレイヤーから好評を博したグッズ「ジムバッグ サブバッグ」は、デッキ2つとプレイマットを持ち運びできる商品です。自身もポケモンカードプレイヤーであるポケモンの担当者と、CCC担当者が「プレイヤーに喜んでもらえる、これまでにない商品をつくろう」と、アイデアを出し合いながら企画しました。
「『こんなバッグが欲しかった』という声をもらったときは、嬉しかったですね」と担当者たちは笑顔を見せます。

4. 渋谷×ポケモンの新スポットとして
細部に至るまで、徹底的にこだわり抜かれた「POKÉMON CARD LOUNGE」は、2024年4月25日のオープン直後から大きな話題を呼び、ポケモンカードゲームの新たな拠点として注目を集めています。
来店する人々の年齢層は、当初の狙い通り20代から30代が中心。さらに、従来のカードショップらしからぬコンセプトが功を奏し、私たちの期待以上に、ファンから初心者までさまざまな人が訪れる場所となりました。
今後は、22時半までという営業時間の長さを活かした夜のイベントや、ポケモンカードゲームの全国大会・世界大会のライブビューイングなど、このラウンジならではの企画を検討しています。
ポケモンカードゲームを愛する仲間たちが集う象徴的な場所。これからもこのラウンジで、さまざまな物語が生まれることを願っています。